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監査基準委員会報告書の新起草方針に基づく改正版「監査基準委員会報告書『業務を委託している企業の監査上の考慮事項』(中間報告)」(公開草案)の公表について

掲載日
2011年05月27日
[意見募集期限]
2011年7月4日
常務理事 住田 清芽

 日本公認会計士協会(監査基準委員会)では、国際監査・保証基準審議会(IAASB)におけるクラリティ・プロジェクト(国際監査基準等の各基準における監査上の要求事項と、その適用指針とを明確に区別して理解できるように、手続を明確化すること等)を踏まえ、委託業務に係る統制リスクの評価における指針について、新起草方針に基づき改正版へ改正することを検討してまいりましたが、このたびある程度の検討を終えたため、草案として公表し、広く意見を募集することといたしました。

 現行の監査基準委員会報告書第18号「委託業務に係る統制リスクの評価」は、会社がその事業活動の一部を外部に委託している場合に当該会社の財務諸表の監査を実施する監査人(委託会社監査人)と、業務を受託している受託会社の内部統制に関して保証報告書を提供する監査人(受託会社監査人)の双方に対する実務上の指針を提供しております。検討の結果、国際監査基準及び国際保証業務基準との整合性を踏まえ、委託会社監査人に対する指針と受託会社監査人に対する指針を以下のとおり、分けることといたしました。両報告書は、密接に関連するものですので、併せてご覧いただけますようお願いいたします。

 ・監査基準委員会報告書「業務を委託している企業の監査上の考慮事項」(中間報告)(公開草案)

クラリティ版国際監査基準(ISA)402をベースに、これまで監査基準委員会報告書第18号に含まれていた委託会社監査人向けの実務指針を全面改正するものであり、新起草方針に基づく改正版への報告書の構成の組換えを伴うものである。

 ・ 監査・保証実務委員会実務指針「受託業務に係る内部統制の保証報告書」(中間報告)(公開草案)

クラリティ版国際保証業務基準(ISAE)3402をベースに、これまで監査基準委員会報告書第18号に含まれていた受託会社監査人向けの実務指針を全面改正するものであり、監査基準委員会報告書の新起草方針と同様に要求事項と適用指針への構成の組換えを伴うものである。

なお、これら公開草案の概要等を「公開草案の概要」としてまとめましたので、ご参照いただければ幸いです。また、今回の公開草案の公表に当たり、クラリティ版国際監査基準、報告書案、及び主な現行の監査実務指針の比較表を参考資料として添付しております。

 本公開草案についてご意見がございましたら、平成23年7月4日(月)までに、下記に、電子メール又はFAXにより文書でお寄せください(できるだけ電子メールでお寄せくださいますようお願いいたします。)。お寄せいただいたご意見につきましては、個別には回答をしないこと、また、氏名又は名称を含めて公開する場合があることを、予めご了承ください。

 


                       担当事務局: 日本公認会計士協会 企業会計・監査・保証グループ
                       電子メール: kigyokaikei@jicpa.or.jp 
                       F A X: 03-5226-3355
                       問合せ先: 03-3515-1128

 

以  上

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