専門情報

「監査基準委員会研究報告第1号「監査ツール」の改正について」(公開草案)の公表について

掲載日
2016年04月21日
号数
1号
[意見募集期限]
2016年5月20日
常務理事 住田 清芽

  日本公認会計士協会(監査基準委員会)では、監査基準委員会研究報告第1号「監査ツール」について改正を検討してまいりました。今回の検討は、中小監査事務所のツール利用者や品質管理レビューアーから寄せられた質問及び提案に基づき行ったものです。このたびある程度の検討を終えたため、改正案について草案として公表し、広く意見を募集することといたしました。

 

■ 経営者による内部統制の無効化リスクへの対応と重要な取引種類、勘定残高、開示等の各々に対する実証手続

① ツール本文に「(8) リスク・アプローチの限界を補う監査手続」を追加し、経営者による内部統制の無効化リスクへの対応(21-2項)と重要な取引種類、勘定残高、開示等の各々に対する実証手続(21-3項)を挿入し、リスク・アプローチの監査における位置付けがより明確になるように説明を付加いたしました。合わせてP.11の図(リスクモデルに関する監査基準委員会報告書相互関係)も同様の趣旨による追加記載を行っております。

② 様式8-3に、本年1月に公表された会長通牒平成28年第1号「公認会計士監査の信頼回復に向けた監査業務への取組」の「3.内部統制の無効化リスク」の記載を留意事項として追加いたしました。

③ 様式3-14「特別な検討を必要とするリスク」において、経営者による内部統制の無効化リスクが特別な検討を必要とするリスクである旨及び様式8-3「経営者による内部統制の無効化に関係したリスク対応手続」で検討する旨を明記いたしました。

■ 不正による重要な虚偽表示の兆候を示す状況の識別

① 監基報240「財務諸表監査における不正」第32-2項の要求事項に対応するため、様式9-2「監査計画の更新及び重要な変更」に注書きを追加するとともに、様式3-3「不正による重要な虚偽表示リスクの識別」に記載欄を追加いたしました。

② 当監査ツールの利用に資するべく、監基報240付録3の不正による重要な虚偽表示の兆候を示す状況の例示を様式3-3の後に、監基報240付録4の不正による重要な虚偽表示を示唆する状況の例示を様式3-3-1の後に追加いたしました。

 

■ 改正の対象について

  今回の改正の対象となる箇所は以下のとおりです。今回、公開草案は、改正の対象となったものについてのみ公表いたしますので、ご了承ください。

  なお、改正箇所については、赤字やコメントの吹き出し等で表示しております。

 

改正の対象

対応(改正/新設)

【本文】

改正

【様式1-2】初年度監査における追加的な考慮事項(引継)

改正

【様式1-2】初年度監査における追加的な考慮事項(期首残高)

改正

【様式2-1】グループ監査の方針(構成単位)

改正

【様式2-1】グループ監査の方針(勘定科目)

改正

【様式2-3】重要性の決定

改正

【様式3-3】不正による重要な虚偽表示リスクの識別

改正

【様式3-3-1】不正による重要な虚偽表示を示唆する状況の識別

改正

【様式3-5】会計上の見積りに関する重要な虚偽表示リスクの識別

改正

【様式3-12】ITの概括的理解

改正

【様式3-14】特別な検討を必要とするリスク

改正

【様式5】アサーション・レベルのリスク評価・リスク対応

改正

【様式6】業務プロセスに係る内部統制(RCM)

改正

【様式7】全般統制(RCM)

改正

【様式8-1】実証手続の立案(一般)

改正

【様式8-3】経営者による内部統制の無効化へのリスク対応手続

改正

【様式9-2】監査計画の更新及び重要な変更

改正

【様式9-4】付表1 当年度末の未修正の虚偽表示

改正

【様式9-4】付表2 前年度末の未修正の虚偽表示のうち当年度数値において修正又は解消されたもの

改正

【様式9-4】付表3 その他の未修正の虚偽表示

改正

 

  本公開草案についてご意見がございましたら、平成28年5月20日(金)までに、以下に、電子メール又はFAXにより文書でお寄せください(できるだけ電子メールでお寄せくださいますようお願いいたします。)。お寄せいただいたご意見につきましては、個別には回答をしないこと、また、氏名又は名称を含めて公開する場合があることを、予めご了承ください。

 

担当事務局:日本公認会計士協会 自主規制・業務本部

倫理・監査基準グループ

電子メール:rinrikansa@jicpa.or.jp

FAX:03-5226-3355

問合せ先:03-3515-1166

以  上

委員会報告等の詳細な内容をご覧になるには、日本公認会計士協会著作権規約をお読みいただき、当規約にご同意いただく必要があります。
日本公認会計士協会がウェブサイト上で公表する委員会の報告書や実務指針、通達(審理情報、審理通達等)をはじめ、研究報告、研究資料、リサーチ・センター審理ニュース等の公表物の著作権は、日本公認会計士協会に帰属します。
これらの公表物の全部又は一部について、事前に文書によって日本公認会計士協会から許諾を得ることなく、協会編集以外の印刷物、協会主催以外の研修会資料、電子的媒体、その他いかなる手段による場合においても、複製、転載、頒布等を禁じます。
無断で使用した場合は、然るべき法的対応を取ることがありますので、ご注意ください。

以下のファイルが閲覧・ダウンロードできます

日本公認会計士協会が公表した著作物の転載を希望される方は、転載許可申請書を作成の上、担当事務局へご提出ください。

日本公認会計士協会から公表された答申等の転載について

日本公認会計士協会(以下、協会という。)の公表物(実務指針、パンフレット等)の転載に当たっては、必ず協会へ申請の上、あらかじめ許可を得てください。協会が作成する委員会報告、各種資料等については、協会に著作権があります。

転載を希望される方は、転載許可申請書を作成の上、担当事務局へご提出ください。

なお、転載に当たって転載料をいただくことがありますので、あらかじめご承知おきください。 転載許可申請書のフォームは以下からダウンロードできますので、ご利用ください。

転載許可申請書フォーム「公表物転載のお願い」

日本公認会計士協会公表物の使用・転載料の申請書、要領及び記入見本・注意事項等
転載料計算書(見本)
雑誌又は、有料セミナー資料及び雑誌等への転載の場合
電子媒体への転載の場合

お問合せ・送付先

〒102-8264 東京都千代田区九段南4-4-1 日本公認会計士協会CSR本部広報・ブランドマネジメントグループ

TEL
03-3515-1123
E-mail
tensai@sec.jicpa.or.jp
PDFファイルとして提供されているコンテンツを閲覧、または印刷することができるアプリケーションです。
Get Adobe Acrobat Reader
PDFファイルとして提供されているコンテンツを閲覧、または印刷することができるアプリケーションです。
Get Adobe Acrobat Reader
ページトップへ